開催報告

市民と議員の条例づくり交流会議in九州 2015
市民と議員と議会のもやいなおし

— 見てるか?議会 — 

2015年10月31日(土)13:00〜18:20
福岡市博多区の「さざんぴあ博多」にて
開催されました。

その模様を報告します。


会議は当日早朝からの準備作業からはじまりました。

まずは、スタッフ全員で机や椅子を並べました。

今回は実践ワークショップで
新しい議論の方法を試みることとしていますので、
それにあわせたレイアウトに、
ファシリテーターの指示に基づき形作っていきました。

ファシリテーターの皆さんにとっても
はじめての試みですので、
試行錯誤しながらの作業でした。

資料の封入もひとつひとつ人海戦術で。

外では冷たい風が吹くなか、
ボランティアの学生さんたちに
会場の案内をしていただきました。

ファシリテーターの皆さんも
開会直前まで熱心な打ち合わせを
してくださいました。IMG_5352

会場の案内係も綿密に打ち合わせ。
議員間討議に参加する議員さんに
各テーブル均等に座っていただくため、
案内係の役目も重要です。


参加の皆さんもぞくぞくお見えになり、
受付係も大忙しでした。

市民の方、議員の方、ちょうど半々で
140名の方に参加いただきました。

いよいよ開会です。

総合司会は、森 あや子 さん。
福岡市議会の議員さんです。


まずは地元運営委員代表の 神吉 信之 さんが、
開会のあいさつを行いました。

 

ー 第1部 基調報告・実践報告 ー

あいさつに続いては、基調報告です。

法政大学教授の 廣瀬 克哉 さんに、
自治体議会改革のこれまでとこれから
と題してお話しいただきました。

会場の皆さんも
メモをとりながら、
真剣に聴いてらっしゃいました。

「ドラマチックな議会審議」という言葉が
とても印象的でした。


そして、三名の方からの実践報告です。
ここでの司会は、
西日本新聞の 前田 隆夫 さんです。


一人目は、市民(町民)からのもやいなおし
の事例として、
福岡県志免町の 森内 平 さんに、
「志免町志民大学」の取り組みについて
お話しいただきました。


二人目は、議員からのもやいなおし
の事例として、
福岡県糸島市議会議員の 高橋 徹郎 さんに
「糸島市民カフェ」と「どこでも議員」について
お話しいただきました。


「どこでも議員」は、
ドラえもんの「どこでもドア」のように
イベント会場にドアだけが出現して、
その向こうに議員がいるという、
なかなかユニークな取り組みです。


三人目は、議会からのもやいなおし
の事例として、
福岡県大刀洗町議会議員の 林 威範 さんに
「議員と語ろう議会報告会」
についてお話しいただきました。


お三方の報告を受けて、
東京財団研究員の 中尾 修 さんを
コメンテーターとして
パネルディスカッションが行われました。

 

ー 第2部 実践ワークショップ ー

休憩をはさんで、
いよいよ、実践ワークショップ「体験しよう!
議論の場づくり〜見る、見られる、見えてくる〜」です。

ここからは会場の皆さん全員に
討議に加わっていただきました。

司会は、日本ファシリテーション協会の
加留部 貴行 さんです。


また、会場が4つのテーマで分かれるため、
山口 覚 さん、福井 崇郎さん、熊野 たまみ さんにも
ファシリテーターとして会場に入っていただきました。

テーマは、高齢者福祉、防災、老朽インフラ対策、子育ての4つです。

それぞれ興味のあるテーマの場所に、
市民の皆さんと、議員の皆さんとが座ります。

そして、まずは各テーマの中央のテーブルに
議員の皆さんが集まり、
議員だけの討議(議員間討議)をしてもらいます。

市民の皆さんは、そのまわりで
議員間討議を見守ります。
これを「フィッシュボウル」と
言うそうです。

どのテーブルでも真剣な議論が続いています。

議員間討議で出された論点をもとに、
こんどは市民の皆さんで議論を行います。
逆に議員間討議に参加した議員の皆さんは、
その議論を見守ります。

テーブルの上に広げられた
模造紙に、自由にメモしていきます。

市民の皆さんが、それぞれのテーブルで話し合った論点を、
中央にいる議員の皆さんに伝えます。

議員の皆さんは、
それを模造紙にメモしていきます。

市民の視点からのたくさんの論点が
集まってきました。

その上で、こんどは議員の皆さんも
市民の皆さんといっしょのテーブルに
ばらけて座り、ごちゃ混ぜで議論に参加します。

これからはワールド・カフェです。

テーブルを行ったり来たりしながら、
いろいろなグループとの議論をし、
ふたたびもとのテーブルに戻って、
別の場所での議論を参考に、
あたらしい視点で論点を考えていきます。

それぞれのテーマで、
最も重要な論点を絞り込んでいきます。

議論のなかでそれぞれが思いついたことなど
なんでも、落書きでいいので、自由に
それぞれのテーブルの模造紙に残していきます。
テーブルが変わっても、
まえの人が残していったそのメモをみると、
そこでどんな議論があったのか、
うかがい知ることができます。

ファシリテーターさんが、
各テーブルをまわり、
アドバイスをくださいます。

ひとりを残し、あとは
おなじテーマの中で、
自由に席を変わります。


あたらしいメンバーと
まずは自己紹介。
そして、残った人が
前のテーブルでどんな議論があったのかを
お話しします。

こんどは新しくやって来たメンバーが、
前にいたテーブルで話し合われた論点をふまえて
議論を深めていきます。

お題が示されました。

ふたたび
議員間討議が行われます。
論点に優先順位をつけていきます。

いろいろな意見を聞いた後だけに、
絞り込むのは、
なかなか難しそうですが、
議員の皆さん、
真剣に議論しています。

フィッシュボウルで、
市民の皆さんはまわりで
議員間討議を見守ります。

ずいぶん整理されてきました。

各テーマごとに、
議員の皆さんが
優先順位をつけた論点を
発表します。

議員間だけの議論ではじまった
それぞれのテーマでしたが、
市民の皆さんからの意見を受けて
いったん広がり、しかし
ふたたび議員の力で、
論点を絞り込むという
議論の方法を、それぞれが
体感することができました。

さいごは、
今回の実践ワークショップについて
みんなで振り返りをしていきます。

これもワールドカフェで、
テーブルを移動します。

市民と議員とが対話することで
いったいどんな変化があったのか、
皆さん、うちとけた雰囲気で
話し合っています。

参加した皆さんが、
それぞれ感じたことについて
自由に発表していただきました。

市民の方から、
議員は議論のプロだと思っていたが、
そうではなかった。
という意見。

議員の方からは、
日常の場においても
市民の皆さんともっと
対話をしたいという意見も。

皆さん、忌憚のない意見で、
会場を和やかに沸かせていました。

基調報告をくださった
廣瀬先生からも
コメントをいただきました。

市民と議員とが
こんなふうに話し合って行けたら、
議会も、地域も変わっていくのでは。

実践ワークショップは、
とちゅう休憩をはさみながらも
4時間近くに及びました。

加留部さんをはじめ
ファシリテーターの皆さん、
参加の皆さん、
ほんとうにおつかれさまでした。

閉会のあいさつは、

大会の副実行委員長である
九州大学大学院教授の 出水 薫 さん
からいただきました。

閉会後は、参加の皆さんに
机といすの片付けを手伝って
いただきました。

おかげで、あっという間に
片付けが終わりました。

ありがとうございました。

(おわり)